室圧コントローラ[PEC-X]

クリーンルームの室間差圧制御に最適

最近、室間差圧制御(特に微差圧制御)の重要性や利便性が認識され、用途が大きく拡大しています。 医薬業界に始まって、感染症研究所、病院、クリーンルーム内の高精度機器、そしてゴミ処理場などでの臭気拡散対策にも活用されるようになりました。 用途の拡大に伴い、室圧コントローラ(PEC-X)の使い方や設置方法も多様になって来ており、その対応を次のように行っています。

  • 空調用ダンパーを開閉させるモータ(EEPシリーズ)とPEC-Xを別々に設置する場合と空調用ダンパー の所
    にモータとPEC-Xを一体化して設置する場合があり、どちらの要望にも応えています。
  • 空調システム中央制御盤との間で信号を送受信して室圧制御をモニターしたり、指示したいという場合
    は、PEC-Xの通信モジュールで行います。(尚、通信モジュールはオプションです。)
  • ドア開閉時の室間差圧も精度良く行いたいという場合は、ドア開閉信号も活用して制御します。
  • ダンパーを高速対応させたい、トルクを大きくしたいという場合は、モータ(EEPシリーズ)の機種変 更などで
    対応できます。(尚、要望にも由りますが高速化、高トルク化は特別仕様です。)
  • 既設機器の更新という要望にも下記のように対応します。
    給気側に定風量バルブ(CAV)が付いていれば給気側の変更は不要で、PEC-Xに電源と室圧検出用チ
    ューブを接続するだけの簡単な工事で済みます。
  • PEC-Xは2室間の差圧を常時コントロールするので、1本の給排気系統で多くの部屋の室圧制御を行 う
    場合でも相互干渉の影響を抑止できます。
  • 操業開始時の風量変化に対しても、非操業時のような風量低減運転でも室間差圧を維持できます。
  • 室間差圧制御では排気のみを制御するのが標準ですが、給排気の同時制御を行って更に高精度化した
    いという場合は、ご相談下さい。

 

特長

  • <オールインワン タイプでコンパクト化>
    圧力センサーとコントローラ、通信モジュールなどを1つの筐体に収納しました。
  • <制御性を向上し高精度化>
    マイコンを搭載し、従来よりも緻密な制御による高精度化を実現しました。またソフトの追加や変更に
    より稼動後であっても制御ロジックを変更することができます。
  • <操作性を向上>
    LEDデジタル表示により設定値や現在値が簡単に確認できます。更に制御パラメータの設定・変更を
    押ボタンで容易に行えます。
  • <利便性を向上>
    制御パラメータの一括設定やデータアップロードによる8パターンまでの保存ができます。またPLC
    などからのリモート設定もできます。
  • <通信機能を向上>
    4~20mAまたはRS-485をオプションで使用できます。
  • <現地工事が容易>
    上記の特徴により、現地での据付・調整工事が容易で短期間で済みます。

仕様

圧力範囲±100Pa
検出精度±2.0%/FS(FS:圧力範囲のフルスケール)
定格トルク20N・m以上
通信方式4~20mA 、RS-485(2線式)
電源85~220VAC 50/60Hz
外形寸法(約)155×159×110

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